もともと文章を書くことが好きで、著作や連載などの文筆活動を続けています。NHK退職と同時に発表したエッセイ「ぼくがナニワのアナウンサー」は、放送業界の裏話を赤裸々に描いた問題作として話題になりました。東京一極集中への反発という点では、産経新聞の夕刊に二年余りにわたり連載した「寺谷一紀が東京を蹴ったワケ」が大きな反響を呼びました。医療ジャーナリストとしては「寺谷一紀の医療どぉーナル」を共同執筆。医療の問題点について、独自の視点から鋭く切り込んでいます。月刊誌「ニューライフ」では毎月時事エッセイを執筆中。ニュースなど様々な出来事に対して、あまのじゃくな視点から論評を展開しています。
ぼくがナニワのアナウンサー
高校時代は新聞局長として、部員のほとんどいない中、紙面製作に孤軍奮闘。大学時代はミニコミ誌を創刊し、海外テレビドラマなどについてのエッセイや短い小説なども書いていました。そんな私にとっての初めての著作が「ぼくがナニワのアナウンサー」(西日本出版)。NHK退職と同時に発売され、NHK大阪放送局の書店にも平積みされて同僚たちも読んでいたようですが、あまりに過激な内情暴露を含んでいたため三日で撤去になったというエピソードがあります。
寺谷一紀が東京を蹴ったワケ
そんなNHK時代の裏話を交えながら、東京一極集中への反発を様々な視点から綴ったのが「寺谷一紀が東京を蹴ったワケ」。産経新聞の夕刊に、二年余りにわたって連載され、内外から大きな反響がありました。著名な作家の方からも毎回楽しみにしていると誉めていただき、自信に繋がりました。
寺谷一紀の医療どぉーナル
専門性の高い分野としては、長年医療現場での取材に取り組んでおり、一般の方ではわからないような医療の裏側も見てきました。そんな経験を活かして、「寺谷一紀の医療どぉーナル」(旬報社)を共同執筆しています。
月刊ニューライフ
雑誌やタウン誌などへの寄稿も多々ありますが、長期間にわたる連載になっているのが、月刊誌「ニューライフ」(発行20万部)の時事エッセイです。銀行のロビーなどに置かれている老舗の消費者雑誌として知られていますが、平成23年の春から、ニュースロータリーというコラムに5000字のエッセイを連載しています。日本の内外で起こった出来事やニュースなどを取り上げて、独自の視点から論評するというスタイルが好評です。
活字だからこそ出来ること
インターネットが大きな影響力を持ち、SNSなどでの発信が主流となっている昨今ではありますが、活字媒体にしか出来ないこともあると思います。ブログやツイッターなどは、物議をかもせば炎上し、都合が悪くなれば完全に抹消してしまうことも出来ますが、本や雑誌はそういうわけにはいきません。それだけに書き手の責任は重大であり、相応の覚悟が求められます。だからこそ、あまのじゃくな私は活字にこだわり、これからも文筆家としての活動を地道に続けていきたいと念じています。